

定価(本体価格) | 1,800円+税 |
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偕成社在庫 | あり |
対象年齢 | 中学生から |
ジャンル | |
サイズ(判型) | 19cm×13cm |
ページ数 | 319ページ |
ISBN | 978-4-03-728050-5 |
NDC | 933 |
発売日 | 2025年4月 |
これはあたしが十一の年、アイヴィー家で暮らすことになったときに、あたしの身に起こったできごと。信じたくなければ、信じなくていい。たいていの人は、あたしの話なんか信じない。たいていの場合、それが正解で、なぜって、あたしはしょっちゅう、うそをつくから。でも今回は、ほんとの話。ここに出てくることは全部、書いてあるとおりなの。
11歳のオリヴィアは、5歳のころから里親の家や施設を転々としながら生きてきた。今度つれてこられた家が、16番目。18世紀に建てられたその屋敷には昔、400人もの赤んぼうを殺した老女が住んでいたという。なにごとにも敏感なオリヴィアは、屋敷のそこかしこに不気味な幽霊の気配を感じる。老女の幽霊はほんとうにいるのか、それとも、オリヴィアの辛い記憶がつくりだした幻影なのか……?
怒りと悲しみに満ちた11歳の少女の語りが鋭く胸をさす問題作。